お電話でのお問い合わせ
03-6897-5411
受付 10:00〜19:00
LINEで相談する 無料査定はこちら
金利・返済

家賃の値上げで、金利上昇による返済の増加をまかなえるのか

家賃の値上げで、金利上昇による返済の増加をまかなえるのかのイメージ

金利上昇で増えた返済を家賃の値上げでまかなうには、何円上げればよいのか。必要な値上げ幅の計算方法と、地方で家賃を上げられる条件と限界、更新や入れ替わりのタイミングで起きる現実、入居者への伝え方までを、試算例と比較の表を使って具体的に紹介します。

結論

返済の増加を1戸あたりに割ると必要な値上げ幅は小さく見えますが、実際に上げられるのは相場より安い部屋や入居者が入れ替わる部屋に限られがちです。値上げだけで全額をまかなう前提は置かず、経費の見直しや売却との比較もあわせて考えるのが現実的です。

家賃の値上げで返済の増加をまかなえるかは、「必要な値上げ額」と「実際に上げられる部屋の数」の両方を計算しないと分かりません。1戸あたりの必要額は数千円程度に収まることが多い一方、地方ではすべての部屋で一斉に家賃を上げるのは難しいのが実情です。

都市銀行の短期プライムレート(銀行が短期の貸出で基準にする金利)の最頻値は、2026年8月3日に2.375%へ引き上げられました。返済の増加が見えてきた段階で、家賃でどこまで補えるかを数字で確かめておくと、次の打ち手を選びやすくなります。

まず、必要な値上げ幅を1戸あたりで出す

計算は難しくありません。年間の返済の増加額を、戸数と12ヶ月で割るだけです。

例えば、試算の前提を「残債5,000万円・残り20年・元利均等返済で、金利が2.0%から2.5%に上がる。10戸のアパートで、家賃は1戸月5万円」とします。

項目 金額の目安
毎月の返済の増加 約1.2万円(約25.3万円→約26.5万円)
年間の返済の増加 約14.4万円
全10戸で分担した場合の1戸あたりの値上げ 月約1,200円(家賃の約2.4%)
年に2戸だけ値上げできた場合の1戸あたりの必要額 月約6,000円(家賃の約12%)

全戸で分担できれば小さな額ですが、値上げできる部屋が限られると、1戸あたりの必要額は一気に大きくなります。この差が、家賃の値上げで返済増をまかなう難しさです。

地方で家賃を上げられる条件

家賃は、近くの似た部屋の家賃と比べて決まります。物価が上がっていても、周辺の相場が動かなければ、自分の物件だけ上げるのは簡単ではありません。

総務省の消費者物価指数(2026年7月分)では、民営家賃は前年同月比で0.7%の上昇でした。同じ時期に、住まいの「設備修繕・維持」は4.1%上がっています。家賃の上がり方は、修繕にかかる費用の上がり方よりゆるやかです。全国の数字なので個別の物件には当てはめられませんが、家賃だけで費用の増加を追いかける難しさがうかがえます。

そのうえで、値上げが通りやすいのは次のような場合です。

  • 長く住んでいる入居者の家賃が、今の募集家賃より明らかに低い
  • 近くで同じ条件の空室が少なく、募集を出すとすぐ決まる
  • 設備の更新など、入居者にとって分かる改善をした
  • 駐車場代や共益費など、家賃以外の項目に見直しの余地がある

周辺の空室の多さや募集期間の調べ方は、賃貸需要の調べ方の記事で紹介しています。

更新時と入れ替わり時の現実

家賃を上げる機会は、主に契約の更新時と、入居者が入れ替わって新しく募集するときの2つです。どちらにも限界があります。

機会 できること 限界
更新時の値上げ 今の入居者に家賃の改定を相談する 入居者の合意が基本。断られることもあり、退去につながるおそれがある
入れ替わり時の値上げ 募集家賃を上げて新しい入居者を探す 入れ替わる部屋の数しか上げられない。高すぎると空室が長引く

とくに気をつけたいのは空室の期間です。月5万円の部屋が1ヶ月空くだけで、5万円の収入がなくなります。月1,000円の値上げを1年続けても1.2万円なので、値上げがきっかけで退去や空室が長引けば、かえって収支は悪くなります。

入居者が合意しない場合の扱いは法律の解釈に関わるため、進め方に迷うときは弁護士などの専門家に確認が必要です。

入居者への伝え方

値上げを相談するときは、一方的な通知ではなく、理由と時期が伝わる形にすると受け止められやすくなります。

  • 値上げの時期に十分な余裕を持たせ、更新の案内と一緒に伝える
  • 修繕費などの費用が上がっていることを、落ち着いた言葉で説明する
  • 管理会社を通じて運用している場合は、周辺相場の資料を管理会社に用意してもらう
  • 長く住んでいる入居者には、上げ幅を段階的にするなどの配慮を検討する

地方の物件では、長く住み続けてくれる入居者が収支を支えていることが多いものです。値上げで得られる金額と、その入居者が退去した場合の空室や原状回復の費用を比べ、どの部屋で相談するかを選ぶのが現実的と言えます。

よくある質問

値上げで足りない分は、どう考えればよいですか?

管理委託料や保険などの経費の見直し、借入の条件の見直し、そして売却との比較を並べて考えます。返済の増え方そのものは金利が1%上がった場合の試算の記事で確かめられます。

値上げの前に、共益費や駐車場代を見直すのは有効ですか?

家賃本体より入居者の抵抗が小さい場合があり、選択肢の一つになります。ただし、周辺の物件と比べて高くなれば入居付けに響く点は家賃と同じです。合計の負担額で比べられることを前提に考えます。

家賃を上げると、物件の売却価格も上がりますか?

収益物件は家賃をもとに評価されるため、実際に入居者が払っている家賃が上がれば、評価にはプラスに働きます。ただし、相場より高すぎる家賃は買主が見直しを前提に評価するため、そのまま価格に乗るとは限りません。

値上げでどこまで補えるかを計算してみると、持ち続けるか売るかを考える材料にもなります。ITTOAでは地方の収益物件を自社で買い取っており、今の家賃のまま売った場合の価格を無料で査定しています。比較の数字としてお気軽にご相談ください。

参考にした情報

本記事は一般的な情報の提供を目的としたものです。個別の物件については状況によって判断が変わりますので、具体的な相談はお問い合わせフォームまたはお電話でお寄せください。

RELATED

あわせて読みたい

まずは無料査定・
相談から

売却するべきか迷っている段階の
ご相談も歓迎しています。
秘密は厳守します。

03-6897-5411
受付 10:00〜19:00
(不動産査定専用ダイヤル)
メールでのご相談:
satei@techpro-j.com

電話番号とメールアドレスは、
どちらか一方だけでも構いません。

ご入力いただいた情報は査定およびご連絡のみに使用し、法令に基づく場合を除き、第三者に提供することはございません。

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシーと利用規約が適用されます。

電話で相談 無料査定