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テラスハウスの売却で見られること。敷地の持ち方と買主の違い

テラスハウスの売却で見られること。敷地の持ち方と買主の違いのイメージ

テラスハウスは、戸建とアパートの中間の性格を持つ住宅です。1棟をまとめて貸しているか、1戸だけ持っているかで、買主も評価の軸も変わります。売却の前に登記で確認したい敷地と建物の持ち方、評価で見られるポイント、戸数の少ない物件の試算例をまとめました。

結論

テラスハウスの売却では、まず敷地と建物をどう所有しているかを登記で確認することが出発点です。1棟を所有して貸していれば収益で、1戸だけなら住む人の目線と隣戸との関係で評価されやすくなります。

テラスハウスの売却で最初に確認されるのは、敷地と建物をどのような形で所有しているかです。1棟をまとめて持って貸しているのか、1戸だけを持っているのかで、買主の顔ぶれも評価の軸も変わります。

テラスハウスは、隣の住戸と壁を共有しながら横に連なる住宅で、住戸ごとに玄関や小さな庭があるのが一般的です。戸建とアパートの中間の性格を持つため、両方の視点から見られると考えておくとよいでしょう。

テラスハウスは、どんな性格の物件か

戸建・テラスハウス・アパートを並べると、テラスハウスの立ち位置が分かりやすくなります。

項目 戸建 テラスハウス アパート
隣との壁 共有しない 共有する 上下左右で共有する
玄関・庭 専用 住戸ごとに専用が多い 共用の廊下・階段が多い
上下の住戸 なし なし(1戸が1階と2階を使う形が多い) あり
建て替え 単独でできる 隣戸との関係で難しいことがある 1棟単位
主な買主 住む人 住む人・投資家の両方 投資家

上下に住戸がないため、足音などの問題が起きにくく、ファミリー層に選ばれやすい点は強みと言えます。一方で、壁がつながっているため、建物の一部だけを直したり壊したりするのが簡単ではありません。

売る前に確認したい「敷地と建物の持ち方」

テラスハウスは、建てられた経緯によって所有の形がさまざまです。主なパターンは次の3つです。

  1. 1棟全体と敷地を1人(または1社)が所有し、各戸を貸している:実質的には一棟アパートと同じ扱いになります
  2. 住戸ごとに土地が分けられ、建物も住戸ごとに登記されている:1戸ずつ売買できる形です
  3. 建物は住戸ごとに所有し、土地は住戸の所有者で共有している:土地の持分と建物をセットで扱う必要があります

どれに当たるかは、法務局で取得できる登記事項証明書(登記簿の写し)で確認できます。あわせて、公図(土地の区画を示す図面)や地積測量図があると、土地の分け方と境界の状況が分かります。

とくに3つ目の形は、土地を他の所有者と共有しているため、売却の進め方に注意が必要です。共有の考え方は、共有名義の物件の記事も参考になります。権利関係の判断が難しい場合は、司法書士への確認をおすすめします。

1棟を持っている場合と、1戸だけの場合

1棟をまとめて所有し、貸している場合

投資家や買取業者が主な買主になり、アパートと同じく家賃収入から評価されます。見られるのは、各戸の家賃、入居期間、空室の状況、専用庭や駐車場の使われ方などです。

テラスハウスは戸数が少ない物件が多く、1戸の空室が収入に与える影響が大きい点に注意が必要です。

例えば、試算の前提を「4戸、家賃は各月6万円」とします。満室なら年間家賃は288万円ですが、1戸が空くと216万円になり、収入の4分の1が減ります。買主はこうした空室の出やすさを見込んで価格を考えるため、入居期間の長さや退去の頻度が分かる資料があると評価の根拠になります。

1戸だけを所有している場合

住む人に売る形が中心になり、戸建に近い目線で見られます。ただし、戸建と違って次の点が確認されます。

  • 屋根や外壁の修繕を、隣の住戸とどう分担してきたか
  • 将来建て替えるとき、単独で解体・再建築ができるか
  • 管理のルールや取り決めがある場合、その内容
  • 隣戸が空き家になっていないか、傷みが進んでいないか

住む人が買主になる場合、多くは住宅ローンを使います。建て替えが難しい、土地の持ち方が複雑といった事情があると、金融機関の評価が伸びず、希望どおりに借りられないこともあります。買主がローンを組めるかどうかは、そのまま売れやすさにつながる点です。

隣と切り離して建て替えられるかどうかは、評価に大きく関わります。考え方は長屋・連棟住宅の切り離しの記事でも触れています。

評価で見られるポイントと、準備できること

見られる点 準備できること
所有の形 登記事項証明書、公図、地積測量図を取り寄せる
接道と再建築 前面道路との接し方を役所で確認する
屋根・外壁の状態 過去の修繕の時期と費用を書き出す
隣戸との取り決め 書面や、口頭での約束の内容をまとめる
家賃と入居状況(貸している場合) レントロール(家賃明細表)を作る

すべてがそろっていなくても売却の相談はできます。分からない点を「分からない」と伝えることも、買主が判断するための大切な情報です。

売り方の選択肢

1戸だけの場合は、住む人を仲介で探す方法が中心になります。1棟を貸している場合は、投資家への仲介か、買取業者への売却が主な選択肢です。

仲介は買主が見つかれば価格を伸ばせる可能性がある一方、所有の形が複雑だと検討してもらえる人が限られ、時間がかかることがあります。買取は、買主を探す期間がなく、権利関係の調べ直しや修繕の手間を含めて引き受けてもらえる点が特徴です。どちらが合うかは、急ぐ理由があるか、手間をどこまでかけられるかで変わるでしょう。

よくある質問

テラスハウスは、アパートより売りにくいですか

一概には言えません。住む人と投資家の両方が買主になり得る点は強みです。売りにくさを左右するのは、種別よりも所有の形と、建て替えのしやすさでしょう。

隣の住戸の所有者に、売ることを伝える必要はありますか

取り決めや所有の形によって異なります。土地を共有している場合などは事前の話し合いが必要になることがあるため、契約前に確認しておくと安心です。

形が複雑なほど、早めに相談を

テラスハウスは、所有の形が分かれば進め方の見通しが立ちます。ITTOAは戸建やアパートを自社で直接買い取っており、テラスハウスのような中間的な物件もご相談いただけます。対象の種別は物件種別のページをご覧ください。

査定は無料で、遠方の物件でも資料のやり取りと電話・オンラインで進められます。

本記事は一般的な情報の提供を目的としたものです。個別の物件については状況によって判断が変わりますので、具体的な相談はお問い合わせフォームまたはお電話でお寄せください。

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