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訳あり物件

共有名義の収益物件を、どう整理するか

兄弟で相続した一棟物件は、持ち続けるほど関係者が増えます。共有のまま持つリスクと、整理の選択肢を実務の順番で整理します。

親から一棟アパートを相続し、兄弟3人の共有名義になっている。地方ではよくある形です。

当面は困らないため、そのまま何年も過ぎることが多いのですが、共有は時間が経つほど解きにくくなります。何が起きるのかと、整理の選択肢を見ておきます。

共有のまま持つと何が起きるか

1. 大きな判断に全員の同意が要る

物件全体を売る、建て替える、といった判断には共有者全員の同意が必要です。一人でも反対すれば動きません。連絡が取れない共有者がいるだけで、事実上手が止まります。

2. 関係者が増えていく

これが最も重い問題です。共有者の誰かが亡くなると、その持分はさらにその相続人へ引き継がれます。3人だった共有者が、次の世代で6人、その次で10人以上になることも珍しくありません。

面識のない親族と全員で合意する——これが、共有を放置した先にある姿です。

3. 収支と管理の負担が偏る

実際に管理をしているのは一人だけ、というケースがよくあります。手間は一人が負い、家賃は持分に応じて分ける。この不均衡が、後の話し合いをこじらせる原因になります。

整理の選択肢

方法 内容 向くケース
全員で売る 物件全体を売却し、代金を持分に応じて分ける 全員の意向が揃っている
一人が買い取る 他の共有者の持分を買い取り、単独名義にする 続けたい人がいて、資金がある
持分だけ売る 自分の持分のみを第三者に売却する 合意が得られない・待てない

最も手取りが大きくなりやすいのは、全員で売る形です。物件がまるごと動くため、買主の選択肢が広く、価格も付きやすくなります。まずはここを目指すのが基本です。

合意が取れないときの持分売却

他の共有者の同意が得られない場合でも、自分の持分だけを売却することはできます。ただし、持分だけを買う相手は限られるため、物件全体を売る場合に比べると価格は下がります。

「持分だけ売る」は、あくまで最後の手段として位置づけるのが実務的です。まずは全体売却の可能性を探り、それが難しいと分かった段階で検討する順番をおすすめします。

先に決めておくと話が進むこと

  • 誰が窓口になるか(全員が別々に動くと必ずこじれます)
  • 物件の現在の価値はいくらか(数字がないと話し合いになりません)
  • 売った場合、それぞれいくら受け取れるか
  • 持ち続けた場合、管理と費用を誰がどう負担するか

特に2番目が要です。金額が分からないまま話し合っても、感情の話にしかなりません。先に査定を取り、共通の数字を置くだけで前に進むことがよくあります。

まずは価格を共通の土台に

当社は、共有者全員での売却はもちろん、持分のみのご売却もご相談いただけます。名義や相続の手続きが未了でも、提携の司法書士と連携して進められます。

ご家族間の話し合いに使える資料として、査定書だけをお求めいただくことも可能です。査定は無料で、その後に売却されなくても費用はいただきません。

本記事は一般的な情報の提供を目的としたものです。個別の物件については状況によって判断が変わりますので、具体的なご相談はお問い合わせフォームまたはお電話でお寄せください。

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