
金利上昇局面で、買取価格はどう動くのか。融資を使う買主との違い
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売却で必要なのは、返済予定表の残高ではなく「決済日に一括で返すための金額」です。返済予定表・残高証明書・一括返済の見積もりの違いと取り寄せ方、日割り利息や一括返済手数料、抵当権を外す費用まで含めた金額の見方を、決済日を仮に置いた試算の例とあわせて示します。
残債は返済予定表で目安をつかみ、金融機関に一括返済の見積もりを日付指定で依頼して確かめます。決済日には元金に加えて日割り利息や手数料、抵当権を外す費用がかかるため、その合計で売却価格と比べることが大切です。
売却を考えるときに確認したい残債(ローンの残り)は、「決済日に一括で返すために必要な金額」です。返済予定表で目安をつかみ、金融機関に日付を指定して一括返済の見積もりを出してもらうと、正確な数字が分かります。
手元の返済予定表の残高と、実際に決済で必要な金額は一致しないことがほとんどです。日割りの利息や手数料が加わるためで、この差を知らずに売却価格と比べると、手取りの見通しがずれてしまいます。
残債を知る方法はいくつかあり、それぞれ分かることが違います。
| 資料 | 分かること | 取り寄せ方と注意 |
|---|---|---|
| 返済予定表(償還予定表) | 毎回の返済後に残る元金の予定 | 契約時に受け取る。紛失したら再発行を依頼。金利が見直されると予定がずれるため、最新版か確認する |
| 通帳や返済口座の明細 | 実際に引き落とされた金額 | 元金と利息の内訳までは分からないことが多い |
| 残高証明書 | 指定した日の時点の残高 | 金融機関の窓口などで申し込む。発行までの日数や手数料は金融機関による |
| 一括返済の見積もり | ある日に全額を返す場合の元金・利息・手数料 | 借入の窓口に返済予定日を伝えて依頼する。日付が変われば金額も変わる |
インターネットバンキングで借入の残高を見られる金融機関もあります。表示されるのは直近の返済後の元金であることが多く、日割り利息や手数料は含まれていない点に注意が必要です。
売却の検討を始めた段階では、返済予定表と直近の明細で十分です。買主や価格の話が具体的になってきたら、残高証明書や一括返済の見積もりで正確な数字を押さえておくと安心でしょう。
売却代金でローンを返す場合、決済日に用意する金額には次のものが含まれます。
決済日を毎月の返済日の直前に置くか直後に置くかでも、日割り利息の日数や、その月の返済を済ませるかどうかが変わります。二重に払ったり払い漏れたりしないよう、金融機関と日付をすり合わせておくことが大切です。
保証会社を通した借入では、保証料の一部が戻る契約もあります。どの項目が自分の借入に当てはまるかは、金銭消費貸借契約書(ローンの契約書)と金融機関への確認で分かります。
試算の前提は、直前の返済後の元金残高が3,000万円、金利が年3.0%、前回の返済日から決済日までが15日、利息は年365日の日割りで計算する契約とします。手数料と登記費用は、説明のために仮に置いた金額です。
| 項目 | 金額(例) | 計算 |
|---|---|---|
| 元金の残高 | 3,000万円 | 返済予定表や見積もりで確認 |
| 日割り利息 | 約3万7,000円 | 3,000万円×3.0%×15日÷365日 |
| 一括返済手数料 | 5万円(仮定) | 契約書で確認 |
| 抵当権を外す登記の費用 | 3万円(仮定) | 司法書士の見積もりで確認 |
| 合計 | 約3,011万7,000円 |
この例では、元金よりも約11万円多く必要になります。固定金利の期間中の一括返済で費用が大きくなる契約の場合は、差がさらに開くこともあります。同じ前提で金利が年3.5%なら、日割り利息は約4万3,000円です。
一括返済の見積もりを頼むときは、次の点を伝えると話が早く進みます。
注意したいのは、複数の物件をまとめて担保にしている場合です。1棟だけ売るときに、いくら返せばその物件の担保を外してもらえるかは、金融機関との相談で決まります。残りの物件の借入条件が見直されることもあるため、早めに確認しておきたいところです。
確認した金額は、年間の返済額や家賃収入と並べておくと判断に使えます。返済の重さを測る方法は返済比率の計算の記事を参考にしてください。
発行までの日数や手数料は金融機関によって違います。売却の時期が決まってから慌てないよう、検討の早い段階で一度問い合わせておくとよいでしょう。
売却にかかる諸費用があります。仲介で売る場合の仲介手数料や、契約書の印紙代などです。主な費用は売却の流れ・諸費用のページにまとめています。売却後の税金は、税理士に確認が必要です。
一括返済の見積もりの依頼は、通常の手続きの一つです。まだ売ると決めていない場合は、その旨を添えて、手数料と必要書類の確認から始めても構いません。
決済日に必要な金額が分かれば、査定額と並べて手取りを見通せます。ITTOAは自社で買い取るため、仲介手数料はかかりません。査定は無料で、残債の確認の段階からご相談いただけます。

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