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最終更新: 査定・価格

査定の前に、掃除や小さな修繕はしておくべきか。評価が変わる所と変わらない所

査定の前に、掃除や小さな修繕はしておくべきか。評価が変わる所と変わらない所のイメージ

査定の前にお金をかけて修繕する必要は、多くの場合ありません。収益物件の価格は家賃収入と建物・土地の状態で決まり、見た目で動く部分は限られるためです。評価に響きやすい箇所と響きにくい箇所、費用をかけずにできる準備、先に手を打つべき例外をまとめました。

結論

査定前の修繕は、多くの場合不要です。費用をかけずに共用部を片付け、空室に入れる状態にし、不具合の記録と資料をそろえておくほうが、査定の精度が上がり、後からの価格の見直しも起きにくくなります。

結論から言うと、査定の前にお金をかけて修繕をする必要は、ほとんどの場合ありません。収益物件の価格は、主に家賃収入と、建物・土地の状態から組み立てられるためです。

一方で、費用のかからない準備には意味があります。共用部の片付けや、室内を見られる状態にしておくことは、査定の精度を上げます。「見た目で変わる部分」と「変わらない部分」を分けて考えると、やるべきことがはっきりするでしょう。

見た目の印象だけで価格が大きく動かない理由

一棟アパートや一棟マンションの査定では、収益還元法(家賃収入から価格を求める方法)と積算評価(土地と建物の価値を足し上げる評価方法)が中心です。どちらも、掃除の行き届き具合を直接の計算には入れません。

査定する側は、汚れの奥にある状態を見ています。外壁が汚れていても、ひび割れや浮きがなければ影響は小さいものです。反対に、きれいに塗り直してあっても、雨漏りの跡があれば修繕費として見込まれます。

買取の場合は、取得後に業者が自社で改装する前提で価格を出します。売主が先に直した部分が、そのまま上乗せされるとは限らないというケースも少なくありません。

評価に響きやすい部分と、響きにくい部分

区分 査定での扱い
響きやすい 雨漏り、シロアリ、給排水の漏れ、外階段や手すりの腐食 修繕費として差し引かれる。原因が分からないと幅を広く見込まれる
響きやすい 空室の多さ、滞納、相場とずれた家賃 家賃収入の見込みが変わり、価格に直接響く
やや響く 共用部の放置物、雑草、あふれた郵便受け 管理状態の目安として見られ、入居付けの難しさの判断材料になる
響きにくい 壁紙の汚れ、床の小傷、古い照明器具 改装費にまとめて含めるため、個別の差は出にくい
響きにくい 年式は古いが正常に動く設備 更新時期の見込みとして考慮される程度

「響きやすい」ものは、見た目を整えても評価は変わりません。大切なのは、隠さずに伝えることです。雨漏りやシロアリの扱いは雨漏り・シロアリのある物件は、直してから売るべきかで詳しく触れています。

お金をかけずにやっておきたい準備

  • 共用部の片付け:廊下や階段の放置物、自転車置き場のゴミを片付けます。管理会社を通じて運用している場合は、定期清掃の日を確認しておくとよいでしょう。
  • 空室に入れる状態にする:鍵の保管場所を確かめます。見られない部屋は、状態が悪い前提で見積もられることがあります。
  • 通水・通電の確認:空室の水道や電気が止まっていると、設備が動くかを確かめられません。
  • 不具合のメモ:いつ、どこで、何が起きたか、修理したかを箇条書きにします。
  • 資料をそろえる:レントロール(家賃明細表)、修繕の履歴、固定資産税の通知書などです。

集めておきたい資料の一覧は売却を決める前に、集めておきたい資料にまとめています。

先に手を打ったほうがよい場合と、費用の戻り方

被害が広がるもの、安全に関わるもの

例外もあります。放置すると被害が広がるものや、入居者の安全に関わるものです。

  • 雨漏りが進行中で、下の階の部屋に被害が出ている
  • 外階段や手すりが傷み、けがをするおそれがある
  • 給水管の漏れで、水道料金がふくらみ続けている

こうした場合は、価格のためではなく、損害や事故を防ぐために応急処置をしておくのが妥当と言えます。大がかりな工事までは要らず、進行を止める程度で足りることも多いでしょう。

かけた費用は価格に戻るのか

例えば、売却前に10万円をかけて空室1戸の壁紙を張り替えたとします。試算の前提は、買主が買取業者で、取得後に全体を改装する計画があるというものです。

この場合、業者は自社の工事計画で費用を見積もります。先に使った10万円が、そのまま価格に上乗せされる可能性は高くありません。仕様が業者の計画と合わず、張り替え直しになることもあります。

査定の前にお金を使うなら、「価格を上げるため」ではなく「被害を止めるため」かどうかで線を引くと、判断を誤りにくくなります。

よくある質問

室内に残っている家具や荷物は、査定前に処分すべきですか

査定の段階では、処分しなくても構いません。量や種類を伝えれば、処分費を見込んだうえで価格を出せます。残したまま引き渡せるかも、あわせて相談するとよいでしょう。

写真で査定してもらう場合も、掃除は必要ですか

写真では汚れと傷みの区別がつきにくいため、写る範囲を片付けておくと誤解が減ります。汚れを隠すのではなく、状態が分かるように撮ることが大切です。

査定の後に不具合が見つかったら、価格は変わりますか

契約前に分かった不具合は、価格の見直しにつながることがあります。先に伝えてある不具合は査定に織り込めるため、後からの変更は起きにくくなります。

査定のご相談について

ITTOAは、地方の収益物件を自社で買い取っています。査定は無料で、雨漏りや空室の多い物件、荷物が残っている物件も、そのままの状態でご相談いただけます。査定の考え方は査定方法のページでご覧いただけます。

「直してから相談したほうがよいか」と迷っている段階でも構いません。現状を伝えていただければ、手を入れるべき点があるかどうかも含めてお答えします。

本記事は一般的な情報の提供を目的としたものです。個別の物件については状況によって判断が変わりますので、具体的な相談はお問い合わせフォームまたはお電話でお寄せください。

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