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空室・運用

大規模修繕を控えた物件は直してから売るべきか

外壁や屋根の改修が近づいている物件は、売り時の判断が難しくなります。費用と価格の関係から整理します。

「そろそろ外壁の塗り替えが必要だが、この先も持ち続けるか分からない」。築15〜25年あたりの物件で、よくいただくご相談です。

大規模修繕はまとまった支出になります。直してから売るか、直さずに売るか。判断の材料を並べます。

買主は必ず織り込んでいる

まず前提として、買主は次にいくらかかるかを計算しています。外壁の状態を見て、あと何年もつか、いくらかかるかを見積もり、その分を価格から差し引きます。

つまり、修繕の必要性は隠せません。「直していない」ことによる減額は、避けられないものとして起きます。

それでも直さないほうが有利なことが多い

理由は3つです。

  1. 買主の見積もりのほうが安いことがある:継続的に工事を発注している事業者は、単価が違います
  2. 仕様が合わない:買主が別の改修計画を持っていれば、直した部分がやり直しになります
  3. 費用の全額は価格に乗らない:500万円かけても、価格の上昇はそれ未満にとどまるのが通例です

結果として、直す費用 > 価格の上昇分となり、手取りが減ります。

直したほうがよい場合

  • 放置すると被害が広がる:防水の切れ、雨漏り、鉄部の腐食。先送りするほど費用が膨らむもの
  • 入居に直接響いている:外観の傷みで内見が決まらない、募集が止まっている
  • 安全に関わる:外壁材やタイルの剥落のおそれがあるもの

「見た目をよくするため」ではなく、「悪化を止めるため」の工事は、先にやる価値があります。

やっておくと効くこと

やること 効果
修繕の履歴をまとめる いつ何をしたかが分かれば、次の時期が読める
見積もりを取っておく 「いくらかかるか」が確定し、多めの減額を避けられる
直近の不具合を書き出す 後から出るより、先に出したほうが信用される

とくに見積もりを1社取っておくのは効果的です。買主が自分で多めに見積もるより、実額に近い数字で話が進みます。工事をしなくても、見積もりだけ取ることは可能です。

売り時の考え方

大規模修繕の直前は、価格が下がりやすい時期です。ただ、直した直後に売っても費用は回収しきれません。

実務的には、修繕の要否そのものより、その先も持ち続けるかどうかで決めるのが素直です。持ち続けるなら直す、手放すなら直さずに売る。中間の「直してから売る」がいちばん損になりやすい選択です。

当社は現況有姿での買取に対応しています。修繕の時期が近い物件も、その前提で評価しますので、工事の前に一度価格を確認してください。

本記事は一般的な情報の提供を目的としたものです。個別の物件については状況によって判断が変わりますので、具体的な相談はお問い合わせフォームまたはお電話でお寄せください。

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