レントロールのどこを見られているのか
収益物件の査定でいちばん読み込まれる資料がレントロールです。買主が何を確かめ、どこを疑うのかを整理します。
続きを読む契約の形態は、買主にとって「いつまで収入が読めるか」に直結します。普通借家との違いを、評価の観点から整理します。
賃貸借契約には、普通借家と定期借家があります。入居者から見た違いは更新の有無ですが、買主から見た違いは「将来の読みやすさ」です。
どちらが有利ということはなく、物件の使い方によって評価が変わります。
| 普通借家 | 定期借家 | |
|---|---|---|
| 期間満了 | 原則として更新される | 期間の満了で終了する |
| 貸主からの終了 | 正当な事由が必要で、実際は難しい | 期間満了で確定的に終わる |
| 賃料 | 据え置かれやすい | 再契約時に見直しやすい |
| 入居の付きやすさ | 付きやすい | 敬遠されることがある |
とくに1つ目です。普通借家の入居者がいる物件は、貸主の都合で明け渡してもらうことが実際には難しく、建て替えの計画が立ちません。定期借家であれば、期間の満了という確定した時点が持てます。
地方物件では、こちらのほうが多い傾向です。入れ替えの自由より、埋まり続けることのほうが重要になるためです。
契約形態が査定に効く以上、書面がそろっているかが価格に直結します。
定期借家は、手続きの要件が普通借家より細かく定められています。書面が不十分だと、意図した効力が生じていないことがあります。手元の書類に不安がある場合は、その旨も含めてご相談ください。
一棟の中で、部屋ごとに契約形態が違うことは珍しくありません。この場合、レントロールに契約形態の列を入れておくと、買主が全体像をつかみやすくなります。
当社では、契約形態も含めて現況のまま評価します。書類が一部見当たらない場合でも、分かる範囲でお知らせいただければ結構です。
売るべきか迷う段階のご質問だけでも構いません。
秘密は厳守します。