レントロールの、どこを見られているのか
収益物件の査定でいちばん読み込まれる資料がレントロールです。買主が何を確かめ、どこを疑うのかを整理します。
続きを読む買取価格が仲介の成約価格と違う水準になるのには、はっきりした内訳があります。何が差し引かれているのかを分解して整理します。
「買取は仲介より安い」とよく言われます。事実そうなることが多いのですが、その差は値切りではなく、買主が負う費用とリスクの積み上げです。
内訳が見えると、提示された価格が妥当かどうかを自分で判断できるようになります。
買取業者は、買った物件を再生して貸す、あるいは次の買主へ売ることを前提に価格を決めます。おおまかには、こういう引き算です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 想定される出口価格 | 手を入れたあと、いくらで売れる/貸せるか |
| − 再生費用 | 原状回復、設備交換、外装、必要なら解体や測量 |
| − 保有期間の費用 | 公租公課、管理費、保険、資金の拘束 |
| − 取引の費用 | 登記費用、印紙、再販時の広告や手数料 |
| − リスク分 | 想定どおり埋まらない、費用が膨らむ、期間が延びる |
| = 買取価格 | これが提示額になる |
上の式を見ると、どこで差が付くかが分かります。
つまり、「情報が揃っていて、想定が立てやすい物件」ほど買取価格は上がります。資料を整えることが価格に効くのは、このためです。
収益物件には、区分マンションのような分かりやすい相場表がありません。同じ「地方の木造アパート」でも、賃料水準、稼働率、土地の広さ、接道、修繕の履歴で価格はまったく変わります。
ネットで見かける「利回り◯%が相場」といった数字は、あくまで平均の話です。自分の物件がその平均のどちら側にいるのかを、根拠つきで説明してもらうほうが実用的です。
この3つに答えられる会社なら、価格の根拠があります。答えが曖昧な場合、その提示額は交渉の余地というより、後から動く可能性が高い数字です。
当社は収益還元法・積算評価法・取引事例比較法の3つを組み合わせ、それぞれの根拠を明示したうえで価格をお出しします。全空や築古の物件では、現況の収入ではなく「収益改善後の実力」を前提に評価します。
算出の考え方は査定方法のページで公開しています。他社の査定書とあわせてご相談いただければ、違いをご説明します。
売るべきか迷う段階のご質問だけでも構いません。
秘密は厳守します。