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レントロールの、どこを見られているのか

収益物件の査定でいちばん読み込まれる資料がレントロールです。買主が何を確かめ、どこを疑うのかを整理します。

レントロールは、各部屋の賃料と入居状況をまとめた一覧です。収益物件の査定では、この1枚がいちばん読み込まれます。

買主は、書かれている数字をそのまま受け取りません。何を確かめているのかが分かると、資料の作り方も変わります。

載っているべき項目

  • 部屋番号、間取り、専有面積
  • 現在の賃料、共益費
  • 入居中か空室か
  • 契約の開始日と、契約期間
  • 敷金・保証金の預かり額
  • 駐車場の有無と料金

特に契約開始日は重要です。ここが抜けているレントロールは、それだけで精度が下がります。

買主が確かめていること

1. 賃料が現在の相場と合っているか

長く住んでいる方の賃料は、当時の水準のまま据え置かれていることがあります。相場より高ければ、退去後に下げざるを得ません。買主はそこを織り込んで評価します。

逆に相場より安ければ、入れ替わりのタイミングで改善する余地として評価されます。

2. 直前に埋まった部屋が多くないか

契約開始日が売却の数か月以内に集中していると、「売るために埋めた」と見られます。広告料を厚く積んだ入居や、賃料を下げて決めた入居は、長続きしないことが多いためです。

3. 短期解約が繰り返されていないか

同じ部屋の入退去が短い間隔で続いている場合、部屋そのものか周辺環境に理由があると見られます。原因が分かっているなら、先に伝えておくほうが余計な疑いを持たれません。

4. 空室の理由

募集中なのか、募集を止めているのか、設備の不具合で貸せないのか。理由によって評価は変わります。「募集していない空室」は、直せば埋まる可能性として見られることもあります。

作るときの注意

やること 理由
募集賃料ではなく契約賃料を書く 実際に入っている額でないと信用されない
フリーレントや値引きも書く 後から出ると全体の信頼が落ちる
滞納があれば書く 隠しても入金記録で分かる
作成日を入れる いつ時点の情報かが分かる

不利に見える情報も、先に出すほうが結果的に有利に働きます。あとから発覚すると、その1点ではなく資料全体が疑われ、価格の見直しにつながります。

手元にない場合

管理会社に依頼すれば出してもらえます。自主管理の場合は、契約書と入金記録から作ることになりますが、完璧でなくて構いません。分かる範囲でお知らせいただければ、足りない部分はこちらで確認します。

資料が揃うほど査定は早く、価格の根拠も明確になります。売却の流れ・諸費用のページに、全体の進み方をまとめています。

本記事は一般的な情報の提供を目的としたものです。個別の物件については状況によって判断が変わりますので、具体的なご相談はお問い合わせフォームまたはお電話でお寄せください。

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