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売却の基本

売却が決まったあと、管理会社と入居者にどう伝えるか

伝える順番とタイミングを間違えると、余計な不安や退去を招きます。実務でどう進めるのが無難かを整理します。

売却そのものより気を遣うのが、周囲への伝え方です。順番を間違えると、入居者の不安をあおったり、管理会社との関係がこじれたりします。

基本は「決まってから、必要な相手に、必要なことだけ」です。

伝える順番

  1. 売買契約の締結まで:原則、誰にも伝えない
  2. 契約後〜決済まで:管理会社に伝え、引き継ぎの段取りを組む
  3. 決済・引き渡し後:入居者へ通知する

契約前に広めてしまうと、まとまらなかったときに立場が悪くなります。とくに入居者への通知は、所有権が移ってからで十分です。

管理会社への伝え方

管理会社にとって、オーナーの変更は自社の契約が続くかどうかに直結します。伝え方次第で協力度が変わります。

  • 契約が締結され、引き渡し日が固まった段階で伝える
  • 買主が管理を継続する意向かどうかを、分かる範囲で共有する
  • 引き継ぎに必要な資料(契約書、鍵、入金記録、修繕履歴)の準備を依頼する

継続するかどうかは買主が決めることなので、確約はできません。ただ「未定」とだけ伝えるより、状況を共有したほうが引き継ぎは円滑です。

入居者への通知

通知の内容は、実務上ほぼ決まっています。

  • 所有者が変わったこと
  • 新しい所有者と管理会社の連絡先
  • 家賃の振込先と、いつ分から変わるか
  • 契約内容は変わらないこと

最後の一文が最も大事です。これが書かれていないと、値上げや立ち退きを心配されます。通知は買主側から出すのが通例なので、売主が個別に説明する必要はありません。

やらないほうがよいこと

避けること 理由
契約前に入居者へ伝える 不安から退去が出る。まとまらなければ立場が悪化する
近隣に相談する 意図せず広まり、入居者の耳に入る
管理会社を先に解約する 引き継ぎ資料が出にくくなり、空白期間が生じる
入居者に個別説明する 説明の食い違いが起きる。書面で一括が無難

秘密を守れるかは会社で決まる

仲介では、買主を探すために物件情報が市場に出ます。掲載を絞ることはできますが、まったく出さずに売ることは難しいのが実際です。

当社は自社で直接買い取るため、売り出し情報を出しません。ご相談の内容や売却の事実も厳重に管理します。知られずに進めたいというご事情がある場合は、最初にお伝えください。

本記事は一般的な情報の提供を目的としたものです。個別の物件については状況によって判断が変わりますので、具体的なご相談はお問い合わせフォームまたはお電話でお寄せください。

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