遠方の物件を、現地に行かずに売れるか
相続などで遠方の物件を持つ方は少なくありません。現地に足を運ばずに売却を完了させるための、実務の進め方を整理します。
続きを読む地方の一棟アパートが仲介で動きにくいのは、物件が悪いからではなく「買える人の数」が違うからです。理由を分解したうえで、売り方の選択肢を整理します。
「都心の物件はすぐ売れるのに、地方の物件は問い合わせすら来ない」。地方に一棟アパートをお持ちの方から、よく伺うお話です。
これは物件が悪いからとは限りません。仲介という売り方の性質と、地方物件を取り巻く条件が噛み合っていないことが多いのです。理由を分けて考えると、打つ手も見えてきます。
仲介は、不動産会社が買主を探してきて売主と結びつける方法です。売主から見れば、買主が現れるまで売却が成立しません。
つまり、買いたい人の母数がそのまま販売期間に効いてきます。母数が多い地域なら数週間で決まり、少ない地域なら半年経っても動かない。同じ「仲介に出している」状態でも、中身はまったく違います。
収益物件を買う方の多くは、金融機関からの借入を使います。ところが金融機関には営業エリアがあり、物件所在地に支店や取引実績がないと、そもそも検討の土俵に乗りません。
「買いたいが、融資が下りないので買えない」。地方物件で最も多いのがこのパターンです。物件の収支が良くても、この壁は物件側では動かせません。
遠方に住む買主にとって、購入後に誰が管理するのかは大きな判断材料です。地元の管理会社との関係が引き継げるのか、空室が出たときに誰が動くのか。ここが不透明だと、価格を下げても決め手になりません。
投資として買う方は、買うときに「次に誰へ売るか」まで考えます。取引事例が少ない地域では、その出口が読みにくい。読みにくさは、そのまま価格の割引として要求されます。
販売期間が延びる間も、費用は発生し続けます。
「もう少し待てば高く売れるかもしれない」という判断は、この費用と釣り合っているかで見るのが実際的です。
売却の方法は、大きく3つに分かれます。
| 方法 | 向いているケース | 期間の読みやすさ |
|---|---|---|
| 仲介 | 買主が付きやすい立地・条件で、時間をかけられる | 読みにくい |
| 買取 | 期限がある、確実に手放したい、訳ありの事情がある | 読みやすい |
| 買取保証付き仲介 | まず高値を狙いたいが、期限も切りたい | 期限まで確定 |
当社は自社で買い取るため、買主を探す期間が発生しません。売却の流れ・諸費用のページに、問い合わせから決済までの目安を載せています。
どちらが正解ということはありません。ただ、いつまでに現金化したいかを先に決めると、選ぶべき方法はかなり絞られます。
期限がないなら仲介で時間をかける価値がありますし、相続や納税で期限があるなら、期間が確定する方法のほうが結果的に損が小さいこともあります。
売るかどうかを決める前の段階でも構いません。今の条件でいくらになるのかを知るところから始めていただければと思います。
売るべきか迷う段階のご質問だけでも構いません。
秘密は厳守します。